ゲラゲラ笑ったり、じんわり泣いたり。

あんじ

2009年01月16日 16:52


高校生の頃、電車通学のお供は銀色夏生の詩集でした。

あの頃、途中の駅にあった私立男子高校に気になる子がいました。
銀色夏生の詩集のすき間から、チラチラ彼を見たり。
ある日、同じ腕時計を彼がしていて嬉しかったな。

そんなメルヘンな女子高生だったあたしも、今じゃすっかり女流変なおばちゃんになりました。
流れる月日は残酷です。

さて、そんなあまずっぺぇ思い出の銀色夏生さん。
「つれづれノート」とゆう、日記を出版していらっしゃって。
1年に一冊、だいたい同じ時期に出るので1年に一度の楽しみでもありました。

つい最近15が出ました。
今、読んでいるんですけどね…
今じゃ高校生の娘と小学生の息子の母でして、その娘の中学の卒業式にてお友達のお母さんとの会話。
「〜うちの子は馬のクソみたいな子だからさ。」
ゲラゲラ。

自分の子供が目にする出版物に、この書きよう。
本気でフき出し、本気で笑いました。

小学生の息子が遊びに出掛けて、15分ほど約束した時間に遅れて帰ってきた時の会話。
息子「ごめんね。すこし遅れちゃった」
母「いいんだよ。無事に帰ってきたらそれで」
じんわり。

家族や愛するひとが、毎日健康で過ごしているだけで幸せなんだなあと。
そう考えると、幸せって毎日ありますね。
じんわり涙が出ました。

あまりに独特でちょっぴついていけないとこもありますが、うんうんその通りと頷くとこもたくさん。

あたしはこの本を読んで、久しぶりに当分幸せな気持ちに浸ります。

あ、また幸せがあった。
へへ。
LOVE